無料で読める『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』をKindleで聴いてみた!

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せっかく貯めたお金を投資信託や株式投資で減らしてしまったことは無いでしょうか?

『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』は、資産運用の初心者がお金を減らしてしまう理由を分かりやすく教えてくれます。
本書は、Kindle Unlimitedの初回会員登録を利用すると無料で読めます。
『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を無料で読む方法
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」は、紙の書籍だと1,058円ですが、Kindle Unlimitedで無料で読むことができます。
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無料で読む方法
この書籍はAmazonのKindle Unlimitedの対象本なので(2019年9月5日現在)、980円で読むことができます。
専用の端末が無くても、スマホ、タブレット、パソコンで読めます。

Kindle Unlimitedを初めて登録するときは、1ヶ月無料で利用できます。
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『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』の要約
本書の著者は「お金のプロ」山崎元(はじめ)さんと「お金のド素人」大橋弘祐さん。
山崎さんはテレビでもよく見ますね。
経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、国家公務員共済組合連合会資産運用委員会委員、株式会社マイベンチマーク代表。
Wikipedia
大橋さんは、テレビドラマ化された恋愛小説『サバイバル・ウェディング』の著者です。

前半は、大橋さんの500万円を運用して、毎年5%ずつ増やす方法が紹介されています。
証券会社や投資信託の名前を具体的に教えてくれるので、初めての方でもすぐにでも実践できます。
その話の中で、銀行や証券会社や保険会社の裏側も教えてくれます。
今まで金融業者にうまいこと言われて、投資信託や外貨預金をしていた人には、目のさめるような内容になっています。

後半は、保険や年金や不動産のお話。
対象が独身者向けに偏っている気もしますが、二人のコミカルな会話を通して、楽しくお金の知識を増やすことができます。
最後に一番いい投資先を教えてくれるのですが、これがなかなか良いお話です。
お金の運用に目が血走っていたのをフッと我に返らせてくれます。
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」を読んで分かった6つの疑問
僕が「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」を読んで分かった、6つの疑問を紹介します。
疑問1 銀行でお金を運用するのはダメ?

お金を正しく運用したかったら、銀行には近づかないほうがいい
銀行の無料相談窓口にいる人なんて羊の皮をかぶった狼だと思ったほうがいい
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」より引用
銀行は自分たちにとって都合の良い商品を売ろうと、僕のような素人が来店するのを手ぐすねを引いて待っているようです。
たしかに銀行はよその会社の投資信託や個人年金を勧めてきます。
僕の働く飲食業界も、オススメ料理といいつつ、売れ残りだったり利益率の高い商品を勧めたりします。
なので、簡単に「悪」と言うつもりはありませんが…。

疑問2 日本国債は大丈夫なの?
リーマンショックで世界の金融市場が混乱したとき、世界の投資家たちが安全資産として勝ったのが「円」だった。
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」より引用
国の借金が1000兆円を超えたとかいう話は、元財務官僚の経済学者・高橋洋一さんの話などでウソだと聞いていました。
とは言え、日本国債が大丈夫かどうかは、よく分かりませんでした。
でも、本書を読んで国債が安全だということを納得。
金利は低いけれど、安全に運用するなら国債も悪くないかも、と思えてきました。

疑問3 金利の高い外貨預金ってどうなの?

大橋「日本円をやめて(金利の高い)オーストラリアドルでもっておくっていうのも手なんじゃないですか」
山崎「確かに金利がいいけど、外貨預金はやめたほうがいい。難しいから説明してもわからないかもよ」
大橋「そんなこと言わないでください!」
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」より引用
FXをやったことある人なら知っていると思いますが、メチャクチャ金利の高い通貨があります。(参考:外為どっとコム・政策金利一覧)


金利20%ということは、5年で2倍ということ。
つまり、多少の為替の変動があっても、損をしにくいんじゃないかと思いますが…。
そんな簡単な話では無いということが分かりました。

疑問4 投資信託の種類が多すぎて選べません
投資信託を買うポイントは5つある。
・運用管理費用の安いもの
・販売手数料の安いネット証券で買うこと
・毎月分配型を選ばない
・ファンドの資産規模や流動性を確認する
・過去の成績で選ばない
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」より引用

投資信託は5千種類もあって、選ぶだけで一苦労です。
一番ダメなのは、銀行マンの勧める商品を買うことですが、ではどれを選べばよいのでしょう?
本書では、上記の基準を元に、山崎元さんが2つの投資信託をピックアップしてくれています。
また、山崎元さんはインデックスファンド(指標連動する投資信託)とアクティブファンド(プロが運用する投資信託)の違いについても述べています。
素人から見るとプロが運用するほうが利益が出そうです。
ところが、実際には指標に沿って機械的に売買するインデックスファンドのほうが、運用成績は良いそうです。


疑問5 医療保険は入ったほうがいい?

民間生保の医療保険では、掛け金の半分近くが自分の保障以外に使われている。
つまり、君が保険会社払うお金の半分は、人件費や広告費に使われていると思ったほうがいい。
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」より引用
得なのか損なのか、よく分からないのが医療保険。


山崎元さんは保険を「不幸の宝くじ」と言い、入る必要は無いとバッサリ斬り捨てます。
当たるか当たらないか分からない宝くじを買うより、貯金しておいたほうが遥かに合理的なんだそうです。


疑問6 年金は払ったほうがいい?
消費税も年金の財源になっている。
だから、年金を支払わずに、年金の受給資格を失ってしまう若者は、払った税金分を損している
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」より引用
保険と同様、分かりにくいのが年金です。
将来、僕が年金をもらう頃には支給額は下がり、支給開始年齢は上がるんじゃないかと言われています。
ですが、年金は税金でまかなわれる部分もあるので、入ったほうが得なんだそうです。
一方、保険会社の年金は、医療保険と同じように入る必要は無いそうです。
まとめ
本書は、すごく分かりやすく、そして驚きの連続の本でした。
文章は対話形式で書かれているので、聴きやすかったです。
ちょっと難しい内容も含んでいますが、著者・大橋弘祐さんの素人目線の質問が、山崎元さんのわかり易い解説を引き出しているように思います。
保険や金融商品については、自分が知らぬ間に保険会社や銀行の術中にハマっているのが分かり、「ちくしょー」と思わず歯をギリギリしてしまうページ満載でした。

本書は投資だけでなく、世の中の仕組みについても楽しく学べる本です。
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