道は開ける(デール・カーネギー)を聴いてみた!【AudioBook・Audible】

デール・カーネギーの「道は開ける」は1948年にアメリカで出版されました。
悩みへの対処法について書かれている。 日本国内だけで200万部以上を売り上げている。
Wikipedia
とのことで、今さら紹介するまでもないほどの大ベストセラーです。
古典n作品を読むと思うのが、数十年くらいでは人間は変わらないなぁ、ということ。
いつの時代の人間も同じような悩みを抱え、その解決方法を模索してきたんだと考えるだけでも、なんとなく気が楽になります。
本書は、ネガティブシンキングの僕に行動を促すものでした!
「道は開ける」の要約

本書は、日本語のタイトルよりも原題の”How to Stop Worrying and Start Living”のほうが内容をよく表しています。
「道は開ける」は、内容が分かりにくいですよね。

そもそも悩みとは何なのでしょう?
悩みの正体が分からず、漠然と悩んでいることは無いでしょうか。
カーネギーは、悩み易い思考回路を持つ人の特徴を挙げています。
- 他者へのライバル心が強い
- 今の状況を楽しめず、不満が多い
- 承認欲求が強い
これらをまとめると、他者中心の思考だと言えます。
全て自分ではどうしようもないことだけど、理想だけはある状態ですね。
自分では為すすべがない。だから悩みが尽きないのです。
本書では、まず悩みを書き出すことを推奨しています。
悩みを書き出し、その起こる確率を考えてみると、意外と小さな悩みだと気づくものです。

また、悩みは過去の後悔と将来の不安から生まれます。
これも、他者との関係と同じですが、過去の後悔も未来の不安も自分では変えようがありません。
では、どうするか。
カーネギーは、行動は不安を解消すると説き、一日区切りで生きることを推奨します。
今日一日に強いスポットライトを当てれば、後ろも前も見えなくなります。

舞台に上がった経験のある人は分かると思いますが、スポットライトの当たった舞台から客席は見えません。
今日にスポットライトが当たっていないから、前や後ろがぼんやりと見えて不安になり、悩むのです。
だから、いま行動すれば悩みの元は霧散するのです。
その日一日を一生懸命に活動していれば、不安に駆られる暇も無くなると本書は教えてくれます。

「道は開ける」の抜粋
「道は開ける」を聴いて、
印象に残った文章を抜粋しました。
「悩みに対する戦略を知らない者は若死にする」という言葉を胸に入れ墨をしていただきたい。
「道は開ける」より
この世の悩みの大半は、判断の根拠となる知識が十分でないの、あえて判断を下そうとするから生じる。
「道は開ける」より
悩みは人間が活動している時ではなく、一日のしごとが終わった時に人間に取り付き、害を為すことが最も多い。
「道は開ける」より
個人の金本位制(人生という尺度で見た時に絶対的な価値基準となるもの)を確立しさえすれば、私達の悩みを半減させることができると信じている。
「道は開ける」より
愉快な考え方をすれば、私たちは愉快になるだろう。みじめなことを考え始めたら、みじめになる一方であろう。
「道は開ける」より
「道は開ける」で得たもの

悩んだ時には「今の行動が足りない」と自分を変えるのが大事ですね。
人間関係の悩みは、「相手に〇〇してほしい」と他人本位だから、いつまで悩んでも解決しない。
「じゃ、自分を変えよう」っていう考え方に少しずつでも変えていこうと思います。
自分の発想にはなかった、悩みの解決方法がこれからの人生に役立ちそうです。
時代や海外の文化など、日本とは違う感覚もあるとは思いましたが、参考になることばかりでした。
人は過去も未来も生きれないから、今を生きる。
過去や未来のことを考えてしまったら、「今に戻す」という訓練をするというのが印象的でした。


「道は開ける」のデータ
「道は開ける」データはaudiobookのものです | |
出版日 | 1999/10/20 |
著者 | デール・カーネギー/田内 志文 訳 |
出版社 | 創元社 |
再生時間 | 08:36:20 |
図表 | なし |
チャプター数 | 29 |
紙書籍価格 | 1,728円(文庫756円) |
AudioBook
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2,916円 |
Audible価格 | 4,000円(1コイン) |
AudioBook版は「道は開ける 新装版(香山晶/訳)」、Audible版は「新訳 道は開ける(田内志文/訳)」なので、厳密には別の本です。
まとめ
ネガティブ思考な僕は、それほどネガティブな考え方を悪いとは考えていませんでした。
だって、将来の日本を考えたら、少子化、年金問題、教育の低下、明るいニュースなんて見当たらないではないですか。
のんきな楽天家をバカにした考え方もしていました。
しかし本書を聴いて、自分が行動していないのに、他人をバカにすることの愚かしさを思い知りました。
思慮深いんじゃなくて「考えてるフリ」をしていたんだな、と。
まずは行動ですね!
AudioBookはこんな人に向いています
自動車によく乗る人
自転車通学をしている人
通勤時間が長い人
運動するのが好きな人
家事をする時間が長い人
本を読むのが苦手な人
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