「インプット大全」(樺沢紫苑)をKindleで聴いた感想!聴く読書の効果は?

Kindle Fireの2倍速での読み上げ時間 約3時間40分
耳で聴く読書を始めてから、半年くらい過ぎました。
とはいえ、最初の頃に聴いた本の内容は、うろ覚えどころか聴いたことすら忘れているものもあります。
これだけ忘れるということは、そもそも聴く読書自体、読書の効果が薄いんじゃないかと思えてきます。


そこで今回は、効果的な聴く読書の方法を探るべく、樺沢紫苑さんの「学び効率が最大化する インプット大全」をKindleの音声読み上げで聴いてみました!
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「インプット大全」の要約
樺沢紫苑さんは、YouTuberとしても活躍する精神科医。
樺沢 紫苑(かばさわしおん、1965年 – )は、精神科医、映画評論家、作家、YouTuber。
Wikipedia
札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。
所属事務所は浅井企画。
本名・佐々木信幸

インプットとは、「読む」「聞く」「見る」の情報の入力を指します。
ですから読書や勉強だけでなく、TV・映画を見たり、美術館に行ったり、旅行をしたりすることも全てインプットになります。
ただし、これらの全インプットのうち、97%は1週間もすると忘れてしまうんだそうです。
ほとんどのインプットが記憶に残らない「偽物のインプット」なんですね。
そんな状況を踏まえ、本書では「記憶にとどめる本物のインプット法」を教えてくれます。
本物のインプットは、次の2つを意識するのが基本です。
- 目標設定
- アウトプット前提(AZ)
インプットと目標設定

インプットする前には、目標というか目的を設定します。
まず方向性とゴールを決めるんですね。
たとえば、目的が「英語を勉強する」だと、「ゴールはどこ?」ってなっちゃいます。
そこで、もっと具体的に「留学するために英語を勉強する」と方向性を決めます。
「留学するため」と方向が決まったら、日常会話のテキスト一冊覚えるとか、TOEICで450点取るとか、ゴール設定ができます。
でも、映画を見るときのように「面白そうだから」「話題になってるから」と、目標が決まらないときもあります。
そんなときのための万能選手が「アウトプット前提」のインプット法です。
AZのインプット

「アウトプット前提(AZ)のインプット」とは、人に説明するのを前提にインプットする方法です。
アウトプットとインプットは表裏一体で、インプットしたら2週間以内に3回以上アウトプットしないと記憶には残らないそうです。
アウトプットとは、メモに書いたり、SNSに投稿したり、人に話したりすることです。
でも、インプットのたびに3回のアウトプットは、かなり大変です。
ところが、誰かに説明することを前提にするだけで1回のインプットの質が変わり、3回のアウトプットが無くても記憶に残りやすくなります。
例えば美術展を見に行っても「感動しました!」くらいしか感想が出ません。
2時間のインプットをしたはずなのに、3秒のアウトプットしかできないんですね。
そこで樺沢さんは、仲間と美術展に行ったあとで、感想を述べ合うようにしたそうです。
すると、「何かを発見しよう!」と、自分から情報を探しに行くインプットに変わるんですね。
これなら1回のインプットが記憶に残りやすくなります。

本書では様々なインプット術が紹介されていますが、全ての基本は目標設定とAZです!
「インプット大全」の抜粋
「インプット大全」を聴いて、
印象に残った文章を抜粋しました。
”「読む」「聞く」「見る」ことによって、情報を得て、それを記憶にとどめる”ことがインプットの定義となります。
「インプット大全」より
「なぜ英語を勉強しているのですか?。最近、英語の勉強を始めたというAさんに、私は質問しました。
Aさんはこういいました。「将来役に立つかもしれないから」。
実は、これはいちばんやってはいけないインプット術です。
「インプット大全」より
「なんとなく見る」のと比べて「AZ」を意識するだけで、インプット量は100倍にも増えると言えます。
「インプット大全」より
アウトプットの伴わない「インプット読書」で10冊、100冊読んでも、なんの意味もない。いや、時間とお金はたっぷりかかるので、むしろ「マイナス」です。
「インプット大全」より
読書はインプットの基本なので、「読書ができない」という人は、自己成長においてものすごく不利な状況にあることは間違いありません。
そんな「読書嫌い」「活字嫌い」の人の救世主が、「オーディオブック」です。
「インプット大全」より
耳で聴く読書も、目標設定とAZで記憶に残る

本書を聴く前に一番気になっていたのは「聴く読書」のこと。
脳科学にも詳しい樺沢紫苑さんが、耳で聴く読書法をどのように考えているのか知りたかったのです。
本書を聴いてみると、耳読書法は「読書嫌い」「活字嫌い」の人の救世主と紹介されていたので一安心です。
ただ、実体験として、聞き流すだけじゃ頭の中を素通りしていくだけ。
要約のところでも書きましたが、目標設定とAZを意識しないとお金と時間の無駄になってしまいます。
僕もこうしてブログに本を聴いた感想を書くことが、最大のアウトプットになっています。

日本人の47.5%は、年間の読書量が0冊とのこと。
周りの人にも「聴く読書」を勧めていこうと思います。
まとめ
本書を読んで、改めて自分がダラダラと無駄なインプットをしてきたことに気づきました。
これまで美術館に行っても、映画を観ても、ろくな感想がなかったですから。
ましてや、流し見するようなテレビは、ほとんど意味がないですね。


人に説明できるようなインプットを心がけていこうと思います!
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