7日間で突然頭がよくなる本(小川仁志)を聴いてみた!【AudioBook】

本書の著者、小川仁志さんはテレビでもよく見る哲学の専門家です。
日本の哲学者、山口大学国際総合科学部教授。元プリンストン大学客員研究員。
Wikipediaより引用
本書は哲学的な考え方を用いることで頭を柔らかくし、物事の本質をつかむ方法を教えてくれます。
「7日間で突然頭がよくなる本」の要約
パソコンやスマホが普及した今日、どんなことでも簡単に調べられるようになりました。
おかげで「もの知り」は、頭が良いとは言えなくなってきました。
本書でも、「頭の良い人」は「物事の本質がつかめる人」と定義しています。
本質がつかめる人とは?
本質がつかめる人とは、物事をいろいろな方向から見ることができる人です。
たとえば、ANA(全日空)のライバルは?と訊かれて、JALやLCC(ローコストキャリア)といった航空会社しか思い浮かばない人は、本質がつかめていないと言えます。


本書の目的
本書の目的は物事の本質をつかむこと、つまり物事を多面的に見ることです。
多面的に見るには頭を柔らかくしないといけません。
本書では、哲学的に本質をつかむ方法を使って、7日間で頭をグニャグニャに柔らかくしていきます。

「7日間で突然頭がよくなる本」の抜粋
「7日間で突然頭がよくなる本」を聴いて、
印象に残った文章を抜粋しました。
物事の本質を掴むためには、そのものをいくら眺めていても答えは出てきません。これからじっくり時間をかけてやるように、その物事を分析することが必要になってきます。
「7日間で突然頭がよくなる本」より
決して知識を詰め込もうとしてはいけません。語呂合わせで意味もわからず覚えたものなど、なんお役にも立たないからです。
「7日間で突然頭がよくなる本」より
通常カテゴリーは「範疇」と訳され、物事を分類する基準という意味で用いられます。頭が良い人は頭の中が綺麗に整理されているものです。
「7日間で突然頭がよくなる本」より
頭が良い人ほど常識を疑う力を持っています。なぜなら、それは大変なことだからです。誰が雪は熱いと考えますか?誰が人間に水は不要だと考えますか?でも、それが新発見の始まりであり、本質をつかむための糸口となるのです。
「7日間で突然頭がよくなる本」より
反対のものを挙げると、対象の姿がよりくっきりしてくるものです。違いが鮮明になることで、性質が明確に浮かび上がるのです。
「7日間で突然頭がよくなる本」より
「7日間で突然頭がよくなる本」をどう活かす?

この本を読んで僕が毎日少しずつ取り組んでいるのは、ある言葉を別の言葉に関連付けしていく勉強法です。
本書の5日目の章に書いてあります。
例えば「便宜」という言葉の意味は?と訊かれてもなかなか答えにくいですよね。
そこで、「便宜」はどんな時に使うか、類似語、反対語などを考えてみます。
「便宜」の使用例を挙げると「便宜上」「便宜を図る」「便宜を供与する」のように使いますよね。
そして類似語を考えると「便益」「便利」「恩恵」「忖度」「好都合」なんて言葉が出てきます。
でも、これらの言葉は「便宜」とは別の言葉として存在する以上、別の意味を持っています。

次に、反対語を考えてみると「不便」「面倒」「不都合」などが出てきます。
このように「便宜」の周りの言葉を探していくと、「便宜」の意味が立体的に見えてきます。
さらに本質をつかむには、「便」と「宜」の言葉の意味についても考えます。
「便」なんて「たより」という意味もあるけど、「排泄物」という意味もありますからね。
どういう経緯で「たより」と「排泄物」が同じ漢字を使うようになったか興味が湧いてくると、「便」という漢字がどんどん多角的に見えてきます。
こうやって「便宜」の意味を丸暗記するのではなく、本質を掴む勉強の仕方を実践しています。


「7日間で突然頭がよくなる本」のデータ
「7日間で突然頭がよくなる本」 | |
出版日 | 2012/12/15 |
著者 | 小川仁志 |
ナレーター | 海老沢潮 |
出版社 | PHP研究所 |
再生時間 | 03:55:04 |
図表 | 3 枚 |
チャプター数 | 13 |
紙書籍価格 | 文庫版670円 |
AudioBook
![]() |
1,512円 |
まとめ
哲学と聞くだけで難しそうな印象を受けますが、本書は初心者でも哲学的な考え方を取り入れるきっかけを与えてくれるものでした。
残念ながら、聴くだけで突然頭が良くなることはありませんでした。毎日の実践が必要ですね!
AudioBookはこんな人に向いています
自動車によく乗る人
自転車通学をしている人
通勤時間が長い人
運動するのが好きな人
家事をする時間が長い人
本を読むのが苦手な人
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